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注意を集中し続けることが難しいのですが・・・



 ひろし君は、小学3年生ですが、一つのものごとに集中し続けることが困難です。
 




 そこで、先生はアセスメント(子どもの様子をじっくりと見て、どんなことがこのつまずきに関連しているかを考えること)をしてみました。



 ひとつの課題に取り組んでいる時間は10分程度で、すぐ次のものに興味が移ってしまいます。


 絵文字:矢印

 ここで行われたアセスメントのポイント!


 絵文字:チェック

一つのものに集中できる時間は何分間くらいかを把握する。まず、本児が集中できる時間をベースに、いろいろな活動を組み立てて、成功する水準からスタートする

絵文字:チェック

教科や活動による違いはないか、授業中とほかの時間で違いはあるか等を調べる

絵文字:チェック

興味のあることや好きなことは何か、情報を集める。教科や活動の違いによって集中の仕方が違うことや、あるいは興味のあることに対しては集中できることを参考にし、プログラムを考えていく


 

 推測できるつまずきの要因


 絵文字:緑

刺激の影響を受けやすい

 絵文字:緑

不必要な刺激(情報)をカットできない

 絵文字:緑

注意を持続できない

 絵文字:緑

見通しがもてない



指導編


 
 アセスメントに基づいて、担任の先生は、次のような指導を行ってみました。


 A.1時間の授業を I)読む、II)操作する、III)考える、IV)書くという一定の流れにし、それぞれの作業を短時間で構成する
 B.1時間の授業の中でア、イ、ウ、エのように違う課題を準備し、それぞれ10分程度取り組むようにする 
 C.見通しをもてるようにする
D.
座席は窓側を避け、一番前にする
E.
机の上には、課題だけが上がるようにする


 担任の先生が行った指導の意味


 ADHDの子どもは、一つのことに集中できなくて、次から次へと対象が移ってしまい、結果的にどれも中途半端になってしまっているということがよくみられます。

 絵文字:緑

AとBのように、授業をモジュール化することによって、本児は取り組みやすくなります。たとえ一つの作業は短くとも、結果的には40分間席に座って取り組むことになります。Bの方法ができるようになったら、ア、イ、ウ、アというように、再びアの課題をセットすることにより、結果的にこの時間の中では、アに対して合計20分取り組んだことになります。さらに、ア、イ、ア、イのように発展させることもできるでしょう。10分しか取り組めなかった子どもが、アとイの課題に20分間ずつ取り組んだという結果になります。これらの工夫は教科や単元によって難しいものもありますが、可能な範囲で工夫したいものです。さらに作業量を減らす工夫も必要でしょう。板書も量が多いと難しくなります。特定の場所に書いた部分だけノートを取る、特定の色の文字だけ書くなどの工夫が必要になってきます。 


 絵文字:緑

見通しがもてると集中できるという傾向がみられます。どんな内容のものを、どのような方法で、どのくらいの時間をかけて、そして終わったらどうなるのかということが分かると、落ち着いて集中できるものです。その子どもなりに見通しがもてるよう配慮しましょう。


 絵文字:緑

ほかの刺激の影響を非常に受けやすい傾向があります。できる範囲で調整したいものです。



 
【文責:花輪 敏男】