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日々の活動で忘れっぽいのですが・・・



  6年生のちかこさんは、とても忘れ物が多く、小学校に入学したときからいつも注意を受けていました。
 




 そこで、先生はアセスメント(子どもの様子をじっくりと見て、どんなことがこのつまずきに関連しているかを考えること)をしてみました。



 

     ちかこさんは「ついうっかりして‥‥」と言っていますが、宿題や学校に持ってくるものを忘れることが頻繁にあります。家庭へのプリント類もときどき見せるのを忘れてしまいます。したがって、大事な用件やスケジュールが抜けてしまったりすることもしばしばあります。提出物も期日が守られないことが少なくありません。学校では、メモを取るように指導していますが、それでも効果はあまり認められません。低学年のときは、ランドセルを忘れたまま学校へ行ったりしたこともたびたびでした。パジャマ姿のまま登校したというエピソードも残っています



 絵文字:矢印

 ここで行われたアセスメントのポイント!


 絵文字:チェック例えば筆記用具のように日常的に使うものと、ときどき使うものとで忘れることに差があるか、観察してみる
絵文字:チェック
興味のあるもの、大事にしているものについては忘れないのか、それとも、やはり忘れてしまうのか調べてみる

 

 推測できるつまずきの要因


 絵文字:緑

注意の選択に偏りがある


 絵文字:緑

刺激の影響を受けやすい


 絵文字:緑

注意を持続する時間が短い



指導編


 
 アセスメントに基づいて、担任の先生は、次のような指導を行ってみました。


 A. メモを必ず取るように指導する
 B. メモを入れるランドセルのポケットを決め、必ずそのポケットに入れることを徹底する
 C. メモされているか、所定の場所にメモが入っているか家庭で確認する
D.
うまくいったら大げさなくらい明確にほめる


 担任の先生が行った指導の意味

 絵文字:緑これまでもAについては、どの教室でも指導されていたと思われますが、効果はあまりありませんでした。そのメモ用紙をなくしてしまうのがADHDなのです。メモ用紙を一定の場所におくことができるようになることが大切です。したがってB、Cの作業が重要であり、学校と家庭の両方で徹底することが大事です。 例えば、電車で忘れものをしないようにするには、I)持ち物は複数にせず一個にする、II)網棚を使わない、という配慮が考えられます。ごくありふれた方法ですが、実際の場面では、徹底されていない場合があるのです。保護者と一緒の場合には網棚を使ってしまったり、空いている場合には、隣の席に置いてしまったりしているのです。これでは本人に身に付かないことになります。どんな場合でも例外をつくらず、膝の上に荷物を置くということを徹底しなければなりません。 そのほか、小さなものに大きなアクセサリーをつけることや、重くして存在感を大きくして意識させることなどが考えられます。 
 絵文字:緑また、いつも使うもの・必ず使うものと重ねておくという方法も有効です。靴の上にランドセルを置いておくというような大胆なことも考えねばなりません。 さらにDのようなフォローも大切です。大げさすぎるくらいほめてあげたいものです。

 
【文責:花輪 敏男】