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質問が終わらないうちに出し抜けに答えてしまうのですが・・・


 

     つよし君は、中学2年生です。授業中、先生からの質問に対して、最後まで聞かず、先生の質問が終わらないうちに「あっ!それは△△△だ!」と出し抜けに答えてしまいます。問題の途中なので的外れの答えになってしまうのです。






 そこで、先生はアセスメント(子どもの様子をじっくりと見て、どんなことがこのつまずきに関連しているかを考えること)をしてみました。



   「話を最後まできちんと聞いてから、ゆっくり考えて、それから答えるんだよ」といくら言っても効果がありません。



 絵文字:矢印

 ここで行われたアセスメントのポイント!


 絵文字:チェックルールを理解しているかどうか確認する。指名されてから答えるというルールを、そもそも理解しているかどうかを確かめる必要がある。実は、知らなかったということがよくある

絵文字:チェック
ルールは分かっているのに「つい」ということなのか、そもそもルールが理解できていないということなのか、確かめた上で対応を考える

絵文字:チェック
その場で「ことばによる指示」に従うことができるかどうか確認しておく。ことばよりも視覚的な補助があった方が理解しやすいことがある

 

 推測できるつまずきの要因


 絵文字:緑行動や欲求をうまくコントロールできない

 絵文字:緑自分の言動が、ほかの人にどのような影響を与えているか等、自分の行動を客観的に振り返ることが難しい


指導編


 
 アセスメントに基づいて、担任の先生は、次のような指導を行ってみました。


 A. 必ず挙手をし、指名されてから答えるというルールを教える
 B. 挙手をせず発言した場合は、「君の発言の番ではない」とルールを再確認する
 C. シールを何枚か用意し、そのシールと交換で挙手・発言するようにする。できたら大げさなくらい明確にほめる


 担任の先生が行った指導の意味

 絵文字:緑AとBは、ルールの理解と徹底です。そもそもルールを理解していない状態なのに、叱責しても効果がありません。むしろ、「自分の発言を認めてくれない」という不満が残ることにつながりかねません。授業に参加していることや発言の意欲があることなどを認めた上で、ルールに則って行動することを、その都度指導していく必要があります。毅然とした態度も必要でしょう。

 絵文字:緑ことば等の聴覚的なものよりも、視覚的なものを利用したほうがルールを理解しやすい場合があります。Cは、1時間の授業の中で発言できる回数分のシールを用意し、そのシールと交換で挙手・発言するという方法です。シールを見ながら「あと△回発言できる」というふうに、シールを手がかりに行動をコントロールしようとするものです。

 
【文責:花輪 敏男】